2015診断基準には以下の2つが含まれる。
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”サルコイドーシスの診断基準と診断の手引き2006”には、BHL以外の肺サルコイドーシスを強く示唆する所見として以下の項目も挙げられている。
①胸部X線写真
②CT所見
③気管支鏡所見
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Case1:両側肺門リンパ節腫脹(BHL)
Case2:両側肺門リンパ節は腫脹し、石灰化を伴う(矢印)。両上肺野優位に瀰漫性の粒状網状影を認める。
Case3:両側上肺野に浸潤影/結節影。右下肺野にも浸潤影を認める。肺野の上方への牽引により横隔膜挙上がみられる。
Case4:両肺野優位に進行した蜂巣肺。肺野の収縮により横隔膜挙上もみられる。
リンパ路に沿って肉芽腫を作るため、気管支血管束、小葉間隔壁などに病変を作る。
case5:黒矢印は小葉間隔壁に沿った小粒状影集簇、白矢印は葉間胸膜に沿った粒状影を示す。
case6:腫瘤影(塊状影)の周囲には小結節影を認め"galaxy sign"とよばれる。
case7:線維化が進行し牽引性気管支拡張を示している。下葉優位で3-10mm程度の嚢胞の集簇である典型的な蜂巣肺とは異なっている。
付記)気管支肺胞洗浄検査で下記の所見を認める場合は診断の参考になる.
粘膜の小結節が集簇し”cobblestone appearance"が形成されている。
肺サルコイドーシスは胸部単純X線写真によるstage分類があり、治療方針を決める目安となっている。
サルコイドーシスの診断には除外診断が重要である。
鑑別すべき疾患には以下の疾患が挙げられる。
【肺サルコイドーシスの治療手順】”サルコイドーシスの治療に関する見解2003”より
≪すぐに治療適応がある場合≫
《治療適応を考える場合》
《治療の適応がないまたは保留とする場合》
≪ステロイド治療≫
《ステロイド以外の治療を考慮する場合》
①メトトレキセート
②アザチオプリン
③レフルノミド
④生物製剤
● Infliximab(IFX)
● Adalimumab
●Etanercept
⑤その他の効果が期待できる薬剤。
⑥現在治験が進行中の薬剤には以下のものがある