関節リウマチとは?

  • 関節リウマチは、本来自分自身を守るためにある免疫の働きが、間違って自分の体を攻撃してしまう病気です。全身のさまざまな関節に炎症が起こる病気です。適切な治療を受けないと、関節の炎症が続き、変形も進みます。
  • 治療は長くかかり、患者さんに適した治療を見つけるまでにいろいろな薬を試す必要があります。担当医を信頼して定期的に通院し、薬を切らさないようにしてください。
  • リウマチの薬は効果が出るまでに時間がかかります。薬の種類や服用の仕方もさまざまなので、その人に合った薬をバランスよく選ぶ必要があります。薬の調整は自己判断せずに、必ず医師と相談してください。
  • 治療は近年大きく進歩し、適切な治療を早期に受ければ関節炎が治り、変形も予防できます。
  • 早期に適切な治療を開始することが大切です。

リウマチの診断

まず関節症状の場所と分布を確かめます。

関節リウマチの治療

関節リウマチの治療は大きく分けて「痛みをとる治療」と「関節変形を予防する治療」に分かれます。

1週間のリウマチ評価教育入院をお勧めしています。

生活の注意点

食事制限はありませんが、やせすぎて体力が落ちても、太って関節に負担をかけても望ましくありません。栄養バランスのとれた食事を心がけるとともに、定期的に体重を測定し、適切体重を維持しましょう。

鼻水や咽頭痛などの風邪症状のない発熱、空咳、息切れが出たときは、緊急の検査が必要となることが多いので、すぐに受診するか担当医に連絡してください。

関節炎が強い時期でなければ、過度な安静は望ましくありません。ウオーキングや水泳、サイクリングなどの運動は関節や筋肉に良い影響を与えます。週に1回程度の筋力トレーニングも有効な場合があります。担当医と相談したうえで、積極的に体を動かしましょう。1日2回、関節が動く範囲いっぱいに動かすことも有効です。

片手、特に指に負担がかかるのはよくありません。コーヒーカップや鍋などはなるべく両手で持ちましょう。

カバンは手提げではなく、なるべく肩にかけるタイプを使用しましょう。

外反母趾になりやすいので靴の選択には気をつけましょう。痛みがある時は足底板などの装具を用いて予防するとよいでしょう。

関節炎が強いときに温めると悪化することがあります。弱くなったら温めても冷やしてもよく、気持ちよく感じるほうにしましょう。関節炎が治まっているときは温めたほうがよいことが多いです。

 

適度な運動は大切ですが、過度は悪影響を及ぼします。運動中や作業中に痛みが増す、終了後も痛みが1時間以上続くときは運動量が多いと考えられます。翌日の運動は控えめにしましょう。