医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(第2版)
P4、感染対策
新型コロナウイルス感染症に対して、感染対策上重要なのは、まず呼吸器衛⽣/咳エチケットを含む標準予防策の徹底です。基本的に誰もがこのウイルスを保有している可能性があることを考慮して、全ての患者の診療において、状況に応じて必要な個⼈防護具(PPE; Personal Protective Equipment)を選択して適切に着⽤してください。コロナウイルスはエンベロープを有するため、擦式アルコール⼿指消毒薬は新型コロナウイルスの消毒にも有効です。⼿指衛⽣は適切なタイミングで実施してください。
新型コロナウイルス感染症の感染確定例および疑い例には、⾶沫予防策と接触予防策を標準予防策に追加して⾏います。新型コロナウイルスは気道分泌物および糞便から分離され、対策のポイントは以下の 2 点です。
(1) 個⼈防護具
※気管挿管・抜管, NPPV 装着, 気管切開術, ⼼肺蘇⽣, ⽤⼿換気, 気管⽀鏡検査、ネブライザー療法、誘発採痰など
(2) 個室隔離
表1 )医療従事者(注1)の曝露のリスク評価と対応
日本環境感染症学会から、東京オリンピックに向けて作成された、医療機関の感染対策対応方法を解説したビデオが作成されている。
COVID-19対策でも対策は共通なので、是非一度見ておきたい。