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輸入細動脈と輸出細動脈の収縮/拡張のバランスがくずれることが原因
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腎前性腎障害のパターンとなる。
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Cyclosporine(CsA)、Tacrolimus(TAC)、ACE-I、ARB、アンホテリシンB(AMP-B)、NSAIDsで起こりうる。
カルシニューリン阻害薬(シクロスポリン、タクロリムス)
アンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE-I/ARB)
- 輸入細動脈を収縮させ輸出細動脈を拡張する。
- 糸球体濾過圧が低下し腎保護として働くが、同時に腎前性の腎機能障害の原因となる。
アンホテリシンB
- 腎血流量の低下による腎障害と尿細管への直接障害作用の両方が関与している。
- 尿細管障害の結果、尿細管性アシドーシス、腎性尿崩症を合併することがある
NSAIDs
- 多彩な腎障害を起こしうる。
- NSAIDsによるプロスタグランディン合成低下→血管拡張作用の減弱→輸入細動脈を収縮により腎前性腎不全を起こすことがある。内服後3~7日で起こる乏尿性急性腎不全である。
- ネフローゼ症候群を合併する間質性腎炎も起こることがある