WHO分類第4版では免疫不全関連リンパ増殖性疾患は、通常のリンパ腫分類のような腫瘍細胞の特性に基づいた分類とは異なり、病因に基づく分類となっている。
≪免疫不全関連リンパ増殖異常症(WHO分類第4版)≫
形質細胞性過形成と伝染性単核症様PTLD 多彩浸潤型PTLD 単調増殖型PTLD 単調増殖型B細胞PTLD 単調増殖型T/NK細胞PTLD 古典的ホジキンリンパ腫型PTLD
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MTX治療中の関節リウマチ患者に発現したリンパ増殖性疾患の特徴としては以下の点が挙げられる。
(リウマトレックス適正使用情報vol.21より)
1、MTX投与前の患者選定
【禁忌】
①骨髄異型性症候群、再生不良性貧血、赤芽球癆の病歴
②過去5年以内のリンパ増殖性疾患
③著しい白血球減少(<3000/mm3)あるいは血小板減少(<50000/mm3)
【慎重投与】
①白血球数<4000/mm3、血小板<100000/mm3、薬剤性骨髄障害の既往がある場合。→葉酸併用
②リンパ増殖性疾患の既往→他の治療法も十分に検討
③リンパ節腫脹→悪性リンパ腫の除外。
2、MTX投与中のリンパ増殖性疾患を疑う徴候
3、MTX-LPDが疑われた場合。
4、リンパ増殖性疾患寛解後のリウマチ治療